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2010年12月21日 (火)

REQUIEM GIAPPONESE 六本木男声合唱団倶楽部 イタリア公演

私が団長を務める「六本木男声合唱団倶楽部」のイタリア公演について、
遅ればせながら報告します。

11月25日(木)はミラノ大聖堂、Duomoにて
「レクイエム~曾野綾子のリブレットによる」(三枝成彰作曲  曾野綾子作詞)を、

11月26日(金)はヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂のミサで
「三枝成彰のミサ曲 曽野綾子のリブレット」(三枝成彰作曲  曾野綾子作詞)を
演奏いたしました。

いずれ も、指揮/大友直人、ソプラノ/中丸三千繪、テノール/樋口達哉、
合唱/六本木男声合唱団倶楽部の出演。

ミラノの街中でコンサートを告知するポスターを発見!
記念にパチリッ。

20101121

イタリア在住のReikoMilanoItalia さんが、You Tubeとブログで
ミラノ大聖堂でのコンサートの映像を紹介してくれています。

ぜひ、ご覧ください!

http://www.youtube.com/watch?v=r6eIMD1uvN8

http://wahei.blog-niigata.net/a_tavola/2010/11/

2010年10月 6日 (水)

「同期の桜」

オペラ「特攻隊」の作曲準備が進んでいる。
2013年に世界初演を迎える運びだ。
太平洋戦争にまつわる膨大な資料を読み込む中で、やはり気にかかるのは音楽に関するエピソード。

今回は、軍歌にまつわるイチ押しのエピソードをご紹介しよう。

note貴様と俺とは同期の桜~」。

『同期の桜』は多くの日本人が知っている軍歌だ。
最近はどうか知らないが、戦後も宴会やコンパなどでよく歌われてきた。
たとえ聴いたことがなくても、このサビを一度聴けば耳に残る。

歌詞はこうだ。

1. 貴様と俺とは同期の桜、同じ兵学校の庭に咲く、
  咲いた花なら散るのは覚悟、見事散りましょ国のため

2. 貴様と俺とは同期の桜、同じ兵学校の庭に咲く、
  血肉分けたる仲ではないが、何故か気がおうて別れられぬ

3. 貴様と俺とは同期の桜、別れ別れに散ろうとも、
  花の都の靖国神社、花の梢に咲いて逢おう 

これを「note君と僕とは二輪のさくら~」と歌ったらどうだろう?
実は、今日歌われている「同期の桜」は替え歌ある。
原歌詞は西条八十の作詞『二輪の櫻』である。

1. 君と僕とは二輪のさくら、積んだ土嚢の陰に咲く、
  どうせ花なら散らなきゃならぬ、見事散りましょ、皇国(くに)のため。

2. 君と僕とは二輪のさくら、おなじ部隊の枝に咲く、
  もとは兄でも弟(おとと)でもないが、なぜか気が合うて忘られぬ。

3. 君と僕とは二輪のさくら、共に皇国(みくに)のために咲く、
  昼は並んで、夜は抱き合うて、弾丸(たま)の衾(ふすま)で結ぶ夢。

4. 君と僕とは二輪のさくら、別れ別れに散らうとも、
  花の都の靖国神社、春の梢で咲いて会ふ。

この西条八十の詞を、後に回天の第一期搭乗員となる帖佐裕海軍大尉が海軍兵学校在学中に、替え歌にして歌ったところ特攻隊員が好んで歌い、その後多くの人に好んで歌われるようになったという。

この曲が名曲たる所以は、ベースに優れた西条八十の歌詞、軍歌とは思えない哀愁を帯びた大村能章の曲があったからこそだ。
しかし、人々の共感を呼び、こんなにも長く愛される歌となって受け継がれてきたのは、明日の命を知る若者の、死んだ後にも変わらぬ友への思い。祖国の為に一つしかない命を散らす覚悟をした若者の純粋な願いが歌詞に込められたからこそだと思う。

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